沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

マンゴー栽培と土壌と土壌診断のすゝめ

はいさい、ぐすーよーちゅーがらびら!

沖縄地方、急に秋めいてきました。日差しも柔らかく、空気も少し乾燥し、過ごしやすい日が多くなってきました。

内地も肌寒くなってきたと報道がありました。みなさま体調は崩されていないでしょうか?

さて、本日はマンゴー栽培と土壌と題してブログを更新したいと思います。

 

PHって知ってますか?

基本的に農作物の栽培に適した土壌というのは、どの作物も水はけがいいけど、でも水持ちもよくて、ある程度肥沃で、と言ったら切りがない、理想ばかりなのですが、一番肝心なのは、ペーハーです。私が子供の頃(昭和世代)はペーハーと言っていたのですが、最近(平成・令和)はピーエイチと学校で習うようです。土壌が酸性か中性かアルカリ性かという話です。

今後は(PHピーエイチ)と表記します。

さて、どの農業の教科書にも土壌のPHには気をつけてくださいとあります。また私が尊敬していた内地の農家さん、みなさん口をそろえて同じことを言っていました。それぐらいPHは重要なものです。

 

マンゴーの最適な土壌PHは5.5~6.5の弱酸性土壌

さて、どの植物の参考書を読み漁っても基本的にはホウレン草などのごく一部の野菜やパイナップルなどの果樹を除き、植物の適正なPHは弱酸性の5.5~6.5となっているようです。

マンゴーの最適なPHですが、沖縄県の資料でも5.5~6.5と弱酸性となっています。これは一般的な野菜等の最適なPHとほぼ一致しています。

さて、沖縄の特産品のパイナップルですが沖縄の北の方の赤土で栽培されており、南部や中部ではパイナップル畑はありません。これは土壌のPHによるものです。パイナップルは4.0~の土壌が適正とのことです。よって赤土の北部の方で盛んに栽培されています。

以前沖縄の土壌とマンゴー栽培と題してブログを記載していますので、もしよろしければご確認ください。

 

 

土壌診断とは

さて、そのPH以外にも窒素やカリ、リン酸などのいろいろな土壌に栄養分があるのですが、自分で測定するには非常に高度な技や機械が必要で不可能です。現在はインターネットで探せば自分で土を採取し郵送することで、様々な土壌の分析を行なってくれる会社がたくさんあります。

伊集農園では毎年ASIAGAPによる重要項目の一つである土壌診断とそれに基づく施肥という項目により、内地(本土)の企業に依頼をしていました。しかしアドバイスが不親切でずっと不満に思っていました。というのも、高いお金を払っているのに、分析結果のみの送付で、あとは自分で考えてねというスタンスなのです。もちろんこちらも自分で考えるのですが、第三者からのアドバイスはあってもいいのでは?と思っていた中、やはり沖縄の土壌に詳しい人に見てもらいたいと、沖縄の企業に依頼したところ非常に有効なアドバイスをいただいきました。

その結果を載せるのはテストの点数を載せるような、学校の席次を張り出すようなかたちであふぁ~(変な感じで恥ずかしい)なので、今回は診断結果(客観的数値のみ)を画像として掲載し、総合所見については抜粋して載せたいと思います。

 

実際の土壌診断の結果

 

 

 

土壌診断のすゝめ

さて、結果を分析し今後に生かしていかないといけません。

そもそも適正ってなに?誰が決めたの?という疑問もあります。そこで土壌診断士のアドバイスと自分で本を読み考え抜いて、ここは改善したいと思う部分を改善していきたいと思います。

私の中で一番気になるのは、前述したPH。もともとジャーガル土壌は肥沃ですが、アルカリ性の土壌となっています。先ほどのマンゴーの適正なPHと大きく離れてしまっています。アルカリ土壌を早急には無理だけど少しでも中性の土壌にしていきたい、そして腐食が少ないとの指摘を受けています。

以上のことから今回、ピートモスとココピートという有機物の資材をマンゴーの株元に投入しました。量が少ないというご指摘はたくさんの方からいただいていますが、めちゃくちゃ資材が高いのでよ~んな~(ゆっくり)長期的な視点で理想に近づけていきたいと思います。

他の過不足の養分についてはそこまで大きな乖離とは思っていませんので、様子を見つつ施肥を検討したいと思います。

 

 

土壌がアルカリ性に偏ったため、一部樹勢が弱いマンゴーの木があります。(マンゴーのアルカリ障害という障害です)樹勢の弱い木には株元にピートモスとココピート、そして鹿沼土を投入し、もっと耕したかったのですが、諦めて(失笑)表土だけ少しだけ耕しました。ゆっくりでいいのでこういう木が回復してくれたらと思っています。

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