沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

ASIAGAP認証更新を見送った背景と今後の方針

はいさい、ぐすーよーちゅーがらびら!

10月中旬頃から沖縄地方雨の多い天気となっています。11月に入っても気温も高くマンゴーの木が元気すぎて、来年もマンゴーの実が本当になるのかな?と心配になってる私です。。。夜しか眠れない、ご飯も三食しか喉をとおらない、、、

さて、いつ更新をやめるかとずっと迷っていたのですが、今回のタイミングでASIAGAP認証の更新を見送る決断をしました。その理由と今後の伊集農園の方針を記録していきたいと思います。

まずはGAP認証について説明したいと思います。

 

GAP認証とは

—–以下は農林水産省のHPからの抜粋です。———————————————————————————————————————

GAP(Good A以下は農林水産省のHPからの抜粋です。gricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農産物(食品)の安全を確保し、より良い農業経営を実現するために、農業生産において、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組です。
GAPの取組を実施することで、生産管理の向上、効率性の向上、農業者や従業員の経営意識の向上に繋がる効果があり、我が国の農業の競争力強化にも繋がります。

【具体的な取組】
STEP1 農薬や肥料の保管や農機具の整理整頓の徹底、生産履歴の記帳。
STEP2 農場内を点検し、見つけた課題や問題点について、自ら必要な対策を 考えて実行し、その内容を記録・点検して継続的に改善。

GAPの実施例
食品安全 異物混入の防止、農薬の適正使用と保管
環境保全 適切な施肥、土壌浸食の防止、廃棄物別の適正処理、利用
労働安全 機会・設備の点検・整備、作業安全の保護具の着用
人権保護 強制労働の禁止、労働力の適切な確保、労働条件の提示及び厳守
農場経営管理 責任者の配置、教育訓練の実施、内部点検の実施

【GAP認証】
GAPの取組が正しく実施されていることを第三者機関の審査により、確認・証明してもらうことをGAP認証といいます。認証を受けることにより、持続可能な農業生産を行っていることが客観的に証明されます。

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と記載されています。

以前GAP認証について記載した記事を記載しましたのでよろしければそちらをご確認ください。

GAP認証について

 

 

ASIAGAP認証更新を見送った理由

1 当初の目的を達成した

ASIAGAP認証を取得した理由の大きな目的は父から農業を継承するにあたって、自分の農業のスキルを上げたいと思ったからです。ASIAGAP認証を5年継続し、また父からスムーズに継承を終えたのでその目的は達成したと判断しています(この理由が大きな理由です)

 

2 継続するメリットがない

ASIAGAP認証を受けることにより取引先ができたらと思ったのですが、ASIAGAP認証を受けているから伊集農園と取引したいという企業はありませんでした。こちらから県内のホテルや小売店等にアプローチをかけたのですが、反応がありませんでした。よって認証を継続するメリットがありません。

またGAP認証を受けた農産物のみしか取り扱わない、東京オリンピック2020、2025年に開催される大阪万博に出品したいという思いがありましたが、最終的に一向にお声がかからない、かからなかったというのも少し残念であり、私のモチベーションが低下してしまったことも本心です。

審査費用のかからない都道府県GAPがあればそこに移行したいとも思いましたが、沖縄県では未整備です。

 

3 ASIAGAPを準ずる農家で問題ないと判断した

ASIAGAPの認証を受けるのにお金がかかります。具体的な金額は伏せますが、私がサラリーマンでもらっていた月給よりも多いです。しかし審査を受けないが、そのままASIAGAP認証と同じ基準で農業を行えば、食の安全は確保できると確信しています。

実際に外部からの監査があってISOなどの国際認証を取得していても、外部監査ではその問題点を指摘できない事例などは多々あると考えています。(最近でも某大手製薬会社のサプリメントで大きい事件がありました)企業であれば外部・内部監査等で随時入れ替わる職員の意識や知識を高めていくことは重要だと思いますが、伊集農園の場合個人でやっているもので、その個人の考え方や知識を自分で勉強し増やしていけばいいという単純なものなので、わざわざ認証を受けなくてもよいという結論に至りました。

現に私はASIAGAP指導員の免許は更新し、情報は日々積極的に取得しています。先日は農薬の講習会にも参加しました。今後もしASIAGAP認証をとったマンゴー農園と取引したいという話があれば、必要に応じて再度認証を受けたいと思います。

 

4 現場とASIAGAP認証制度の乖離

例えば土壌診断分析においても国際基準(ISO)を満たした企業や厚生労働省に認定された検査機関にお願いしないといけないとありますが、実際にそのような大手に土壌診断をしても全然アドバイスをくれず、ただ分析結果を送付する企業がありました。本来であればよりよいマンゴーを作るための土壌診断のはずですが、ASIAGAP認証をとるための土壌診断になってしまっていました。結局地元の土壌をわかっている企業に別でお願いした方が、かなり的確なアドバイスをくれます。

残留農薬の検査についても、本来であれば絶対検出されるはずがない、されてはいけないことが前提であるはずなのに、必ず検査をしないといけませんでした。個人的にはドリフト(他農園から農薬が紛れ込む)の危険性が低く、農薬の散布記録がしっかりしているのであれば、省略してもいいのではないかと思っていました。

 

返却する認証状

 

今後もしGAP認証をとりたいと考えている農家さんへ

取引のあるなしに関係なく、お金に余裕があるのであれば審査を受けることを強くお勧めします。そして1度は更新審査まですることをお勧めします。農業の知識が飛躍的に高まります。

また都道府県版のGAPやJGAPでは、食品安全の部分が少し弱いので、ASIAGAP認証を取得するのがいいと思います。審査員の方との意見交換となることも多々あります。審査員の方からの指摘やアドバイスは非常に有効となりますので、是非ご検討ください。私は審査員の方に年に一度会うことは毎年楽しみにしていました。

 

マンゴーをご購入いただいているお客様、企業様へ

今までASIAGAP認証を取得しているので伊集農園さんのマンゴーを買いましたというメッセージをもらったことがないので、あまり気にされる方はいないと思っています。しかしASIAGAP認証を更新しませんので、そのような方がおられましたら、大変申し訳ありません。

しかし今後とも認証は継続しませんが、ASIAGAP認証農場に準ずる農家として安全安心なマンゴーを栽培していきたいと思います。

また企業の方でASIAGAP認証を取得した農家と取引したいと考えている方がおりましたら連絡をください。いつでも再度認証を受ける準備はできています。

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