データで見る沖縄県のマンゴー
はいさい! ぐすーよーちゅーがらびら! (こんにちは、ご機嫌いかがですか?)
本日はデータで見る沖縄のマンゴーと称して、農林水産省の統計から沖縄県のマンゴーを分析、比較してみたいと思います。
沖縄県のマンゴー栽培の歴史
まず初めに、沖縄県のマンゴー栽培の歴史を書きたいと思います。
沖縄県のマンゴー栽培の導入時期は明治中期以前とされていますが、正式な記録はないようです。また沖縄県庁の統計より昭和54年には1ha栽培されており、収穫量も8トン、出荷量は4トンと計上されています。よって、販売目的で栽培を始めたのは昭和54年少し前となるのでしょう。(栽培を初めて3年は収穫できないので)
ところ変わって宮崎県では、昭和61年から本格的に栽培が始まったと宮崎県庁のウェブサイトに載っていました。少しだけ沖縄県が早く栽培に取り掛かっていることがわかります。
いろいろ調べたのですが、なぜマンゴーという果樹が沖縄県で導入され、沖縄県の農業の核となる作物として栽培が進められたかわかりませんでした。しかしながらマンゴーという作物が今後日本に根付き消費が生まれると判断した、普及員の先見の目があったのかなと思います。また野菜やさとうきびではなく、付加価値のつきやすい果樹を導入することにより、沖縄県の農業者の所得向上を目指したかったのではないかと私は推測しています。ちなみに伊集農園でも平成の初期に、県の普及の職員や沖縄の農協の職員から、今後マンゴーは所得向上につながるだろうと強い説得を受け、さとうきびから転作したものです。沖縄県での栽培は40年以上経過していますが、現時点でもマンゴー栽培には手探りの部分も多く、わからない部分も多いようです。
都道府県別マンゴー生産量
農林水産省のウェブサイトより平成29年のマンゴーの生産量がありました。平成29年と聞くと古いと思われる方も多いと思いますが、、、、統計はどうしても時間がかかるもので、現在は令和3年であり、4年も前の話となってしまいますが、これが統計上最新のデータとなります。
このデータでマンゴーを抜粋すると
都道府県名 | 栽培面積 | 収穫量 | 出 荷 量 | |
うち加工向け | ||||
ha | t | t | t | |
北海道 | 2.1 | 21.0 | 20.5 | 1.5 |
東京 | 0.6 | 4.0 | 3.2 | - |
静岡 | 2.4 | 9.1 | 8.2 | - |
和歌山 | 0.8 | 6.0 | 5.5 | 0.0 |
岡山 | 1.0 | – | – | – |
高知 | 2.1 | 22.0 | 20.2 | – |
福岡 | 1.3 | 8.0 | 6.9 | 0.1 |
長崎 | 0.7 | 4.2 | 4.2 | 0.8 |
熊本 | 5.0 | 77.1 | 74.0 | 0.4 |
宮崎(2位) | 88.7 | 1,202.6 | 1,159.3 | 108.9 |
鹿児島(3位) | 65.1 | 487.8 | 437.1 | 6.5 |
沖縄(1位) | 261.0 | 2,205.6 | 2,130.0 | 188.8 |
計 | 430.8 | 4,047.4 | 3,869.1 | 307.0 |
※農林水産省 H29年特産果樹生産動態等調査 より
となります。
見てわかるとおり、沖縄県の収穫量がダントツで一位となっております。
また北海道は温泉を使って加温を行い栽培しているとの話も聞いたことがありますし、全国で栽培されているのがわかりますね。
統計には上がってきていませんが、今は全国で少量でも栽培され販売している都道府県もあります。栃木県宇都宮市のマンゴー園や、千葉県館山市のマンゴー園を伊集農園は視察を行ったことがあります。また新潟県でも栽培されていると聞いたことがあります。
沖縄県は収穫量がダントツで一位ですが、栽培面積についてももちろん一位となります。しかし、面積当たりの収量を考えた場合、果たしてどうなるでしょうか?収穫量の多い、沖縄県、宮崎県、鹿児島県で計算してみたいと思います。
面積あたりのマンゴー生産量
下記の表は、先ほど紹介した農林水産省 H29年特産果樹生産動態等調査結果である、収穫量を栽培面積で割った値となります。
都道府県名 | 栽培面積( ha) | 収穫量(t) | 1haあたりの収穫量(t) |
宮崎(1位) | 88.7 | 1,202.6 | 13.6 |
鹿児島(3位) | 65.1 | 487.8 | 7.5 |
沖縄(2位) | 261.0 | 2,205.6 | 8.5 |
この数字は、1haあたりどれだけマンゴーが収穫できるかを表す数字となります。
その結果宮崎県が一位となります。しかも沖縄県の約1.5倍となります。
実は沖縄県は面積当たりの収穫量が宮崎県と比べて低いのです。
逆を言えば宮崎県はマンゴーを効率的に栽培していると考えられます。
それは大きくは栽培方法によるものと考えます。
次回は、沖縄県と他の都道府県のマンゴー栽培の方法や違いについて書きたいと思います。
では、またやーさい。
出典:農林水産省HP
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沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん)
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屋号 | 伊集農園 |
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住所 |
〒901-0504 沖縄県島尻郡八重瀬町字後原1133-2 |
営業時間 | 18:00~21:00 |
代表者名 | 伊集 守康 (イジュ モリヤス) |
info@iju-mango-okinawa.com |