沖縄のマンゴー農家が考える産地偽装問題
今回は沖縄のマンゴー農家が考える産地偽装問題と題してブログを更新したいと思います。
今回なぜこの題目でブログを更新するかというと、先日熊本県産として流通しているアサリのほとんどが中国産であるということが判明し世間を落胆させました。以前ブログで安全安心な農産物とGAP認証(まだ読んでいないかたはこちらから)でも食品の安全について記載しましたが、改めて安心安全な食品とは何かと考えてみたいと思います。
食品表示法とは
食品を摂取する際の安全性及び一般消費者の自主的かつ合理的な食品選択の機会を確保するため、食品衛生法、JAS法及び健康増進法の食品の表示に関する規定を統合して食品の表示に関する包括的かつ一元的な制度を創設。
この法律の目的は、消費者基本法の基本理念を踏まえて、表示義務付けの目的を統一・拡大したもの。食品を摂取する際の安全性、一般消費者の自主的かつ合理的な、食品選択の食品表示の適正確保のための施策は、消費者基本法に基づく消費者政策の一環として、消費者の権利(安全確保、選択の機会確保、必要な情報の提供)の尊重と消費者の
自立の支援を基本を目的としたものです。
※消費者庁のHPより抜粋
簡単に要約すると消費者が安全安心なものを自分で判断できるよう、販売者は販売物の表示について法律を遵守しましょうという意味です。
熊本県産あさりの偽装問題
・農林水産省が熊本県産アサリの遺伝子解析をしたところ、97%が中国産であったということ
・畜養という制度があり、海産物や畜産物を海外から輸入し、海外で育てた期間よりも長く日本で育てると2カ所(2カ国)で育った畜産物は生育期間の長いほうを「産地」と表示できる食品表示法の規定がある。しかし今回のアサリは基準をみたしていなかった
・8割は熊本県を経由すらしていないということ
マンゴーに産地偽装はあるか?
マンゴーに産地偽装はないとは言い切れないと思います。実際に沖縄県では、2008年台湾から輸入したマンゴーを沖縄県産マンゴーと偽り販売していたという事件がありました。また産地偽装は外国産を国産と偽るだけではないからです。ブランド化に成功し一般的に高値で取引される宮崎県産マンゴーと偽り、沖縄県産のマンゴーを販売している業者がいる可能性は排除できません。
(あくまでも可能性です)
以前マンゴーの品種・世界のマンゴーと世界のマンゴーの生産量(まだ読んでいない方はこちらから)でご紹介した台湾のマンゴーですが、少し質の悪い沖縄県産マンゴーと販売されたら、消費者は「沖縄のマンゴーはこんなものかな?」と思われてしまうかもしれません。
ASIAGAPと産地偽装について
伊集農園が認証をうけているASIAGAPでは産地偽装を行わないよう農場で厳格に管理してくださいね!という項目があります。
ASIAGAPの「基準点10.識別とトレーサビリティ」という項目では、「 出荷する商品が販売予定国の食品規制に従って表示されていることを 確認している」、「出荷した商品の出荷と収穫のつながりがわかる出荷の記録がある」という基準点があります。伊集農園では「食品表示法を確認し出荷時に必要な表示を法律を遵守し表示しています」と胸を張って言えます。
またトレーサビリティについて外部の方から質問されても説明できるよう、いつどれだけ収穫したか、どれだけ残渣として処理したか、どれだけ出荷したか整合性がとれるような表を収穫時期は作成しています。
※ASIAGAP基準点から抜粋
ASIAGAPについて知りたい方はこちらから
マンゴーを通信販売(ネット販売)や露店で買う場合の注意点
アマゾンや楽天、ヤフー等には怪しい会社も少なからずあると思います。例えば市場規格に準じていない廃棄されるマンゴー(規格外というよりも廃棄寸前のもの)や、農薬回数を守っていない素人のマンゴー、盗難されたマンゴー等が紛れ込んでいてもおかしくありません。海外産のマンゴーを国産と称して販売している悪意のある業者が販売している可能性もあります。市場規格に沿っている旨のコメントがあるサイトや、ある程度信頼できる店が出品しているサイトで買うの方がいいかもしれません。たまに道で売っている安い桃やスイカ等の流通経路が怪しい露店のようなサイトが紛れ込んでる可能性はあると思います。
以前沖縄のマンゴー農家が教える美味しいマンゴーの見分け方、選び方!!(まだ読んでいない方はこちらから)でもご紹介しましたが、アマゾン、楽天、ヤフーなどのサイトではたくさんのマンゴーが販売されています。正直どれがいいと選ぶのは難しいと思います。もしお時間があるのであれば、農家がやっているブログやツイッターを見て、直接買ってみてはどうでしょうか?その農家の人となりや、ストーリーやバックグラウンドを見て応援したい、買って食べてみたいと思うマンゴーを選んでみるのもいいと思いますよ^^
沖縄のマンゴー農家が教える美味しいマンゴーの見分け方、選び方!!
さいごに
消費者の皆様にはあまりにも安すぎる商品を見かけた場合は是非一歩立ち止まってほしいと思います。
今回の熊本県産あさりの偽装問題では、水産統計を取っていた熊本県は知り得ていたはずではという報道や、漁協関係者は知っていたはずという報道がありました。それは当該人たちのみぞ知ることで、実際にこれだけ報道されてしまうと熊本県は大きな風評被害を受けています。風評被害を受けてしまっている熊本県産の海産物、その他の農産物や、真面目に従事されている農水産業者の皆様に罪はございませんので、応援したいと思います。
かつて沖縄県でもみなさんが大好きな某海藻で産地偽装の問題が報道されたことがあります。熊本県のような事例とならなければいいのですが。。。
沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん)
伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に
染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろな
お値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証
AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。
屋号 | 伊集農園 |
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住所 |
〒901-0504 沖縄県島尻郡八重瀬町字後原1133-2 |
営業時間 | 18:00~21:00 |
代表者名 | 伊集 守康 (イジュ モリヤス) |
info@iju-mango-okinawa.com |