沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

日本のマンゴーの輸入量と輸出量について

はいさい、ぐすーよーちゅーがらびら!

本日は日本のマンゴーの輸入量と輸出量についてという題でブログを更新したいと思います。

 

世界のマンゴーの生産量(前回のおさらい)

先日世界のマンゴーと世界のマンゴーの生産量という題でブログを更新しました。(まだお読みでない方はこちらから)

頑張って調査を行ったのですが、マンゴーのみの生産量は確認できませんでしたが、世界のマンゴー&マンゴスチン&グアバの生産量の統計がありました。これは2017年の統計データとなります。

1位 インド

2位 中国

3位 タイ

(2017年)出典 公益財団法人 中央果実協会

 

上記のようになっています。もちろんこのデータはマンゴーのみならずマンゴスチン、グアバの生産量も含まれていますので、単純に分析できないのですが、インド産、中国産のマンゴーを私は見たことがありません。しかしインドも、中国も人口が多いわけですから、日本に輸入されず自国で消費されていることも十分考えられます。よって今回は日本に輸入されるマンゴーの量と輸出量について調べてみることにしました。

 

財務省貿易統計とは

(以下財務省HPより抜粋)

貿易統計は、経済統計に関する国際条約及び関税法に基づき、我が国の貿易の実態を正確に把握し各国の外国貿易との比較を容易にすることにより、国や公共機関の経済政策、私企業の経済活動の資料に資することを目的に作成、公表及び閲覧されるものです。普通貿易統計は、我が国から輸出され又は我が国に輸入された貨物について、金額及び数量を品目別、国(地域)別等に示した統計です。一般に「貿易統計」と言えば、この普通貿易統計をいいます。

 

簡単に解説すると、「もの」に番号(品目別番号)が付けられていて、日本にどれだけ輸入されているか、輸出されているか簡単に調べることができるということです。

 

マンゴーの実行関税率表(輸入)

では、実際にマンゴーの実行関税率表を見てみましょう。みなさんは実行関税率表を見たことがありますでしょうか?普通見たことないと思いますので、今回は実行関税率表をマンゴーの部分だけ切り出してみました。

 

 

今回詳しくは省きますが、生鮮のマンゴーは「0804.50.011」という品目番号が付けられています。

 

 

マンゴーの輸出品目統計表について

同じく輸出にも番号が付けられています。マンゴーの輸出品目統計表を切り出してみました。

今回詳しくは省きますが、生鮮のマンゴーは「0804.50.000」という品目番号が付けられています。

なお、マンゴーの輸出については統計的にグアバとマンゴスチンと同じ管理とされているようで、純粋にマンゴーの輸出量を調べることはできませんでした。しかし日本のグアバとマンゴスチンの生産量はマンゴーに比べて非常に少なく、おそらくほぼ100パーセントがマンゴーの輸出量と考えていいと思います。

 

マンゴーの日本への輸入量

生鮮のマンゴーは「0804.50.011」という品目番号が付けられてることがわかりました。では2018年~2020年のマンゴーの輸入量を調べてみました。

2020年 マンゴーの輸入量

国名 KG
メキシコ 3,502,724
タイ 1,268,825
ペルー 696,743
台湾 687,036
パキスタン 211,044
ベトナム 167,880
ブラジル 120,854
インド 27,034
オーストラリア 16,483
アメリカ合衆国 16,066
フィリピン 5,686
合計 6,720,375

単位がKGとなっているのでわかりにくいですが、日本では全体で6,720トンのマンゴーが輸入されています。またその内3,500トンものマンゴーがメキシコから輸入されていることがわかります。その輸入量は日本のマンゴーの総輸入量の半分以上を占めています。パキスタンやブラジル、ベトナムのマンゴーも意外と日本に輸入されていることがわかりました。前回マンゴーの品種・世界のマンゴーの生産量(まだお読みでない方はこちらから)でもメキシコ、タイ、ペルー、台湾等のマンゴーについて書きましたが、上位4カ国のマンゴーについては比較的日本でも簡単に手に入るのは、輸入量が圧倒的だからということがわかります。上位4カ国の2018年からの輸入量をグラフにしてみました。

 

 

左から赤が2018年、青が2019年、緑が2020年となります。ほぼ同じ量が日本に毎年定期的に輸入されていることがわかります。

 

 

マンゴーの日本の輸出量について

生鮮のマンゴーは「0804.50.000」という品目番号が付けられていることがわかりました。では2018年~2020年のマンゴーの輸出量を調べてみました。

2020年

国名 KG
香港 6,183
中華人民共和国 110
カナダ 102
シンガポール 82
合計 6,477

単位はKGです。日本ではマンゴーの輸出はたったの総量で6.5トンなのです。

過去三年のデータを棒グラフにしてみました。

 

2019年香港へ7トン出荷していますが、ほぼ低い量で横ばいといったところでしょうか。TPPやRCEP、EPA等の二国間協定を結んでいるにも関わらず、マンゴーの輸出量はかなり低いことがわかります。これはマンゴー農家として非常に問題と考えています。

 

 

日本のマンゴーの輸入量と輸出量を考察

今回マンゴーの輸入量と輸出量について、財務省の貿易統計からマンゴーの品目を抽出しグラフ等にしました。実際にグラフにして、輸入量をランキングし可視化すると、日常生活でまた違う気づきが出ると思いました。外国産のマンゴーはもちろん生鮮品として消費されることもあると思いますが、日本内で加工されパフェやアイスになっていることもあると思います。今後のその用途についても調査を広げたいと思います。またお気付きの方がいらっしゃるかと思いますが、現在調べたのは「生鮮のマンゴー」であって、加工されたマンゴー(ドライマンゴー)は含まれていません。ドライマンゴーはまた別の品目番号が付けられていますので、実際にはマンゴーを大き枠で捉えると、非常に多くの量が輸入されていること推測できます。また実行関税率表では生鮮のマンゴーの関税はたったの3%(EPA等を結んでいると無税)となっています。今後はマンゴーの加工品や、農産物の関税、TPPやRCEP、EPAの締結と農家の考え等についても調査やブログを更新したいと思います。

 

日本のマンゴー、日本の農産物を世界に!!

農家として納得できないのは、「輸出量が圧倒的に少ない」ことです。特に輸出で足かせとなっているのは農薬問題だと思います。日本で基準を満たしても、海外では基準を満たさない農薬があります。日本人に問題がない以上海外でも問題はないと思います。しかし最近でも「日本のいちご」が農薬基準違反で輸出できなかった事例がありました。現時点では他国が決めたルールを守らないといけないですが、もっと日本のマンゴー他日本の農産物を世界に輸出するためにも、農林水産省、外務省、経済産業省、関係省庁連携して、ハードルをクリアしてく必要があります。また日本の農家も世界で戦える農産物の生産をするべきであり、世界に売り込むプロモーション、ASIAGAPやGLOBALGAP等の世界基準の認証を受け、安全安心であることを証明していかないといけないかと思います。

 

参考 財務省HP

 (2017年)出典 公益財団法人 中央果実協会

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伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に
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屋号 伊集農園
住所 〒901-0504
沖縄県島尻郡八重瀬町字後原1133-2
営業時間 18:00~21:00
代表者名 伊集 守康 (イジュ モリヤス)
E-mail info@iju-mango-okinawa.com

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