沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

生産緑地2022年問題とは?沖縄のマンゴー農家が考える今後の農業のあり方とは。

はいさい、ぐすーよーちゅーがらびら!

本日は生産緑地2022年問題とは?沖縄のマンゴー農家が考える今後の農業のあり方とは。という題でブログを更新したいと思います。

 

生産緑地とは?

 先日東京23区と那覇市の緑地を比較しましたが、その流れでこのブログを書きたいと思います。

読んでない方は是非こちらから

生産緑地というのをみなさんご存じでしょうか?ご存じない方も多いと思います。これは東京都、大阪府、愛知県の三大都市圏とその近郊の都府県にしか存在しない農地の保護制度となっております。簡単に説明すると、農地を農地のまま残したいとの国の方針から、生産緑地の指定を受けると恩恵が受けられますという制度です。例えば固定資産税がかなり安くなります。また相続税についても大多数の方が猶予という名の免除を受けています。その代わり30年間は農業を続けてくださいね!となっています。なお、都市部の中でも全ての農地が生産緑地となっているわけではなく、市街化区域という都市計画の区域内の農地については生産緑地の指定を受けることができます。反対に大都市でも調整区域や農業振興地域などの市街化をあまり発展させないでおきましょうという地域については、生産緑地の指定は行われません。これは調整区域は基本的に市街化を調整している地域なので、住宅地等に転換されることがないという前提となっていることが理由です。

生産緑地の看板を見たことがありますか?特に東京や千葉、埼玉等では住宅地の中にぽつーんと農地があれば、99%生産緑地です。結構いい場所にあったりします。

 

 

※法律で生産緑地であることを表示しないといけないことになっているので、画像のような看板が立てられています。

※下記リンク先にて確認できるように、生産緑地の指定を受けた農地の面積の推移を見ると微減となっており、農地が守られていることがわかります。

国土交通省 生産緑地の面積の推移

 

生産緑地2022年問題とは?

上述したその生産緑地の制度が、1992年に生産緑地法で定められたので2022年で期間が満了(30年の期間)し、一斉に首都圏の生産緑地の所有者が農地を手放すのではないかと問題提起されているのが生産緑地2022年問題となります。

 

都市農業振興基本計画

2016年に都市農業振興基本計画が策定されました。大都市の市街化区域の農地を宅地化すべきものからあるべきものとして位置づけられました。これは都市部に農地が必要と国が判断したためです。

都市部に緑地が必要な理由

・新鮮な農産物の供給→都市農業の大きなメリット

・防災(災害時の避難場所、水がしみこむので洪水防止)

・環境保全

・農業体験、食育

・やすらぎ

・農業の理解を深める場

これらが都市部に農地が必要とされた理由です。

 

都市農業のメリットとは

首都圏の農家さんは自身で販路を持っている方が非常に多いです。人口が多く需要も多いことから、少量多品種を栽培している方、また珍しい野菜を飲食店と直接取引し、栽培している方も多いです。農協等を通して売る方ももちろんいますが、農協と取引がない農家さんも多いです。地方の農家からする農協と取引のない農家さんがいるなんて考えられないことです(地方では作った農産物を自分で全て売りさばくのが非常に難しいです)

また新鮮な野菜をその日に消費者の食卓へ届けることができるのは非常に有利です。

 

今後どうなる生産緑地

実際猶予制度がなくなるのであれば、首都圏の農家のみなさんも手放してもいいかと思うでしょう。(生産緑地の指定のままでは売却する際に非常に手間と税がかかります)しかし国によるアンケート等によると、大多数の方は手放す予定はなく、再度延長の指定を受ける方がほとんどのようです。(10年の延長で先送り、生産緑地の指定の緩和(面積要件を緩和)、生産緑地で行える営農活動の緩和、貸し借りできる整備が整いました)しかし所有者の高齢化、農家の後継者不足等により手放したいと考えている方も少数ではありますがいらっしゃるようです。当初2022年には首都圏の農地がなくなる、全てアパートやマンションに開発される、首都圏の不動産供給が過多となり不動産価格が暴落する等の不安や問題を提起していたようなことは実際には起こらず、大多数の方がこのまま生産緑地の指定を受け農業(生産緑地を維持する)を続ける模様です。

 

なぜ生産緑地を手放さなかったのか?

一番の大きい理由が納税を猶予している中で手放すと遡りで課税されるから(免除されるのは死亡した場合のみ)ではないかと思います。

また首都圏の農家さんの特徴としてアパートやマンション等を所有している方が結構いらっしゃいます。お金に困っている農家さんが少ないことが理由ではないかと考えています(あくまでも個人的考えです)

 

今後の農業のあり方とは?

今後働き方が大きく変化することが叫ばれる中で、正直農業一本専業で稼ぐというのは古いと私は考えています。マンションやアパートを経営しながら農業を行う、非常にうらやましいと思います!!現在は機械化、IT化も進んでいます。昔よりも農作業に充てる時間も少なくできるはずです。しかしながら農家さんの中には専業農家でないことに懐疑的な方も一定数います。国策としても専業農家を増やしたい面もあるかもしれませんが、ある程度収入は複数作りリスクを分散することが、特に天候に左右されてしまう農業では大切ではないかと思います。いわゆるマルチインカムという考え方です!

話が働き方改革の分野まで延びてしまいましたが、農業の改革は「農業は儲からない、農業は不安定だ」からの脱却だと思います。農業だけでは儲からない、不安定かもしれませんが、それ以外で収入源を持つことも重要だと思います。どんな職種も汗水をたくさん垂らすのが美徳と捉えがちですが、それは非常に非効率なのではないでしょうか?いかに汗水を流さず、時間を有効に使い効率的に力を配分できるか考えることも重要かもしれません。特に農業の分野については見直せる部分がたくさんありそうです。

 

 

 

参考

農林水産省 都市農業の振興

国土交通省 生産緑地の面積の推移

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伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に
染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろな
お値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証
AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

屋号 伊集農園
住所 〒901-0504
沖縄県島尻郡八重瀬町字後原1133-2
営業時間 18:00~21:00
代表者名 伊集 守康 (イジュ モリヤス)
E-mail info@iju-mango-okinawa.com

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