沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

沖縄のマンゴー農家が語る新規就農について

はいさい、ぐすーよーちゅーがらびら!

今回は沖縄のマンゴー農家が語る新規就農についてブログを更新したいと思います。

 

昨年からこの題目でブログを執筆していたのですが、先日「伊集農園で働かせてもらい、マンゴー栽培について指導願えないか?」との趣旨でお問い合わせをいただいたので私としてはタイムリーな話題となりました。

 

農家になるのはハードルが高い!

実は農家になるのは非常にハードルが高いです。努力すればいいというものではないと思っています。個人的には歌舞伎役者になるぐらいハードルが高いと思っています。大きな理由を3つあげます

 

1 農地の確保ができない(ミスマッチ)

農地なんてそこら辺にたくさん余っていると思っていませんか?実はたくさん余っています!たくさん余っているのですが、貸したいという人の農地はどこにあるのでしょうか?どのような状態なのでしょうか?またまた借りたい人は、どこに借りたいのでしょうか?どのような農地が借りたいのでしょうか?

 

伊集農園近隣にも荒れた農地があります。

 

①農地の立地

例えば、私が新規就農をしたいと考えた場合、東京、大阪、名古屋という大都市の近郊の土地を探したいです。沖縄県で言えば誰もが知る県庁所在地である那覇市周辺に農地を探したいと考えます。理由は簡単です。大都市近郊は人口が多く、消費地と近いことから、たくさんの農産物を自分で直接消費者へ売ることができるからです。しかし、実際に同じような考えの方が多く、現状は大都市近郊の農地は余っていないようです。

 

②農地の状態

いわゆる耕作放棄地を貸したいという方も多いようです。また水田や畑、土壌の性質も考えないと自身が作りたい農作物も作れないかもしれません。例えば沖縄県でサトウキビを栽培したいと考えるのであれば、中南部、パイナップルを栽培したいと思うのであれば、北部の農地を確保することが適地適作となります。以前ブログで沖縄の土壌について紹介しましたので是非こちら(沖縄の土壌とマンゴー栽培)から読んでください。

 

 

③農地の貸し借りのハードルの高さ

農地は農地法という法律で農家以外に農地を譲ってはいけない、貸してはいけないとの制約があります。また農業委員会等の許可が必要となり、非常にハードルが高いものとなっています。それを解消するために農地中間管理機構という農地を貸したい人と、農地を借りたい人のマッチングサイトがあります。農業振興地域をもたいない大都市では農地銀行という制度が各自治体に設置されていますが、やはり貸したい人と借りたい人のマッチングが思った以上にうまくいっていないようです。一番の理由は農地の貸し借りに発生する賃料よりも、借りたい人が借りたい場所に農地がないことが一番の問題だと思います。(農業をする上で不利な土地ばかりということになります)

また貸し借りで一番ハードルが高いのが、貸すと取られてしまうと考えてしまう高齢者が多いのではないかと思います。一般的に賃貸借は借りての方が保護されるものとなっています。上記農地中間管理機構や農地銀行はそういうトラブル防止のためにあるものですが、なかなか貸したい方が踏み切れない方も多いと思います。

 

農地中間管理機構のサイトはこちらから

 

 

2 自然を相手にするため失敗すると無収入

もちろん他の事業についても同じですが、投資をしたが回収できないということもあります。どの作物を育てるかにもよりますが、果樹について言えば1年かけて1度しかない収穫期に台風等で全てダメになってしまったら、その年は無収入となってしまいます。非常にリスクが高いです。特に自然環境に大きく左右される農業は経営努力や手腕ではどうにもならないこともあります。

 

3 高額な機械や施設導入など初期投資が必要

ハウス等の施設は非常に高額です。露地で作物を育てるとなれば特に問題ないかもしれませんが、それでも収益化するには播種機や管理機等は必要となるでしょう。家庭菜園の面積で生活はできません。

 

※伊集農園では補助金や給付金をもらわず自費!!でマンゴーハウスを建てました。経年劣化(サビによる腐食)が激しく、黄色いパイプとシルバーのパイプがあると思いますが、シルバーのパイプはもともとのパイプです。黄色のパイプは補修のため一度引っこ抜いて、新しいパイプに更新したものとなっています(作業も自分たちで行っています)

 

非常に手厚い新規就農の補助金

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)次世代を担う農業者となることを志向する者に対し、就農前の研修を後押しする資金(準備型(2年以内))及び就農直後の経営確立を支援する資金(経営開始型(5年以内))を交付します。

農林水産省HPより引用

 

就農すると準備期や就農期間支援金がもらえる制度です。その他自治体によっては家と農地をセットで特例で貸してくれる制度もあるようです。もし移住、もしくは新規就農したい土地があらかじめ決まっているのであれば、その自治体に問い合わせてもいいと思います。他の業種と違い新規で始める農業者には手厚い補助金や給付金、貸付金があります。(飲食店や小売店と違い手厚いですよね)

 

 

沖縄の新規就農について

沖縄県では温暖な気候と、沖縄の自然に憧れをもつ県外移住者で、農業をやりたいという相談が非常に多いそうです。また沖縄県の県庁所在地である那覇市に新鮮な農産物を売り込みたいというビジネスモデルを描き、那覇市や那覇市近郊の市町村(主に沖縄県本島南部)の農地を借りたいという方が多いそうです。以前ブログ(沖縄県の市町村別マンゴーの面積、収穫量、出荷量について)で触れましたが、那覇市に農地はほぼないに等しく、また那覇市近郊の市町村もベッドタウンとなっており農地の面積は少なく、その少ない面積で既存の農業をやっている人から譲ってもらう、もしくは賃借する方法しかなくなってしまします。おそらくそれは難しい話となってしまいます。

農地と言えども、南部の土地の地価は高いですし、もし借りたいという話になっても他人に農地を貸すことに非常にナーバスな方は多いです。多くの新規就農者は沖縄県本島北部の方で就農している方が多いと聞き及んでいます。(沖縄なので那覇から遠いといっても高速を使い片道2~3時間の話です)

また憧れが先立ち預貯金や栽培技術等もなく、就農したいという思いだけで来てしまう方も少なからずいるようです。

農業はビジネスです。起業するには資本金が必要です。当面の生活費や資材費等は最低でも必要です。

沖縄県独自の新規就農者への補助金もあるようです。「沖縄県新規就農者一環支援事業」と言う名目ですが、いろいろ制約もありますし、事前に沖縄県にご相談の上、どうやったらもらえるか確認してもいいと思います。

 

新規就農については下記リンク先へ問い合わせるのもいいと思います。何かしらアドバイスをしてくれると思います。

沖縄県

JAおきなわ

沖縄県農業会議

各自治体の農業関連の部署

 

沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん)

沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん)

伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に
染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろな
お値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証
AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

屋号 伊集農園
住所 〒901-0504
沖縄県島尻郡八重瀬町字後原1133-2
営業時間 18:00~21:00
代表者名 伊集 守康 (イジュ モリヤス)
E-mail info@iju-mango-okinawa.com

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