沖縄の農園からマンゴーを直送|伊集農園(いじゅのうえん) 伊集(いじゅ)農園は沖縄県本島の八重瀬町でマンゴーを栽培しています。真っ赤に染まった秀品(Aランク)は、贈答やプレゼントにおすすめです。ご自宅用に人気の手ごろなお値段の品も用意しております。また日本で初めてマンゴーで国際水準の安全認証AISIAGAPを取得しましたので、おいしい国産マンゴーを安心して食べていただけます。

GAP認証について

はいさい!

伊集農園です。

本日はGAP認証について書きたいと思います。

 

 

前回のブログ

(安心安全な農産物とGAP認証について)

で書いたとおり伊集農園では安全安心なマンゴーを皆様に食べていただきたいと思いから、ASIAGAP認証を受けましたが、GAPには大きく分けて4つあります。

 

1 GAP認証の種類

① JGAP

② ASIAGAP

③ GLOBALGAP

④ 都道府県版GAP

 

となります。

まずは、GAPとはというところから説明します。

 

2 GAPとは

—–以下は農林水産省のHPからの抜粋です。———————————————————————————————————————

GAP(Good A以下は農林水産省のHPからの抜粋です。gricultural Practice:農業生産工程管理)とは、農産物(食品)の安全を確保し、より良い農業経営を実現するために、農業生産において、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組です。
GAPの取組を実施することで、生産管理の向上、効率性の向上、農業者や従業員の経営意識の向上に繋がる効果があり、我が国の農業の競争力強化にも繋がります。

【具体的な取組】
STEP1 農薬や肥料の保管や農機具の整理整頓の徹底、生産履歴の記帳。
STEP2 農場内を点検し、見つけた課題や問題点について、自ら必要な対策を 考えて実行し、その内容を記録・点検して継続的に改善。

GAPの実施例
食品安全 異物混入の防止、農薬の適正使用と保管
環境保全 適切な施肥、土壌浸食の防止、廃棄物別の適正処理、利用
労働安全 機会・設備の点検・整備、作業安全の保護具の着用
人権保護 強制労働の禁止、労働力の適切な確保、労働条件の提示及び厳守
農場経営管理 責任者の配置、教育訓練の実施、内部点検の実施

【GAP認証】
GAPの取組が正しく実施されていることを第三者機関の審査により、確認・証明してもらうことをGAP認証といいます。認証を受けることにより、持続可能な農業生産を行っていることが客観的に証明されます。

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と記載されています。

これで大きなGAPの制度はわかるのではないでしょうか。

では、次にその種類について説明します。

 

 

3 JGAPとは

JGAPが一番オーソドックスなGAP認証だと思います。

内容としては、農林水産省のHPの内容のとおりとなります。外部の審査員から審査を受けないといけない、そしてそれには費用もかかることから、やはり取得する農家としては、かなりの覚悟が必要となります。JGAPは次に説明する、ASIAGAPとGLOBALGAPと比較すると、食品安全の部分で少し劣る部分があります。

 

4 ASIAGAPとは

JGAP認証に、世界的に展開する食品関連企業・団体が参加する非営利団体GFSIが定めた要求事項を追加しているものです。簡単に言うと、飲食店を開業する際には、食品安全の知識が必要です。農家というのは農産物を供給しているわけではなく、食品を供給している、飲食店と同じくらい食品安全の知識が必要です。GFSIが世界中の消費者に安全な食品を届ける上で、これはクリアしなければならないですよという要求事項についてクリアしましょうと導入されているものです。マンゴーもそうですが、果物や生で食べる野菜等は農産物でもあり食品でもあるわけですので、その安全性は一般的な飲食店と同じレベルで衛生管理をしていかなといけないと私も考えております。アジアで主に普及している認証となります。こちらも外部から審査員を呼んで審査を受けないといけません。かなり費用がかかります。またASIAGAP認証を受けている農業者は、申請一つでJGAP認証も受けることができます。逆は認められていませんが、ASIAGAPがJGAPの項目を包括的に満たしているので、ASIAGAP認証を受けていれば、JGAP認証も申請一つで認められるというものになっています。

 

5 GLOBALGAPとは

GLOBALGAPとASIAGAPは基本的に考え方は同じで、食品安全の部分も農業者へ求めていく形で作られています。大きな違いは、ヨーロッパで普及しているというところでしょうか。日本でGLOBALGAP認証を受ける農業者は、基本的にヨーロッパへ輸出をする農業者、企業であると聞いたことがあります。相手企業から安全安心な農産物であることの証明として、認証を受けるように依頼されるとのことです。

 

6 都道府県版GAPとは

自治体独自で基本となるGAPの制度を準拠した制度を作り、よりその土地に即した農業生産工程管理を推進しているものです。基となる基準がJGAPとなっており、JGAPより少し簡素化されていると思います。また審査も自治体職員が行うので、農家の負担が少なく、指導も自治体職員から受けられるので、非常にとりくみやすいものとなっています。

しかしデメリットとしては、指導した自治体から審査を受けるので、どこまで厳密な審査がされているのかは、消費者からすると不安なところがあると思います。またJGAP自体が食品安全に深く踏み込んでいないので、食品安全については少し不安なところがあります。

 

以上の4つを図で表すとこうなります

 

 

 

7 審査・費用

審査ではかなりの知識を要することにることから、農業者自身も勉強が必要となります。中にはコンサルタントに丸投げして、審査だけなんとか通すという農業者もいるかもしれませんが、伊集農園では農業者自身がコンサルタントが持っているASIAGAP指導員の資格を取得し、自身もASIAGAPのスペシャリストとして知識をつけ、農園の食品安全に取り組んでいます。

費用も審査だけで10万~20万ほどかかりますが、それよりもGAP認証を受ける農園の体制を整えることから、ソフト及びハード両方の整備費用が農園によって大きく異なりますが、農家の負担となります。農業者がGAP認証取得に向けて躊躇してしまうのはこの部分が大きいからです。

 

 

※参考 農林水産省HPより

2020年3月末時点でのGAP認証経営体数

JGAP 4,315

ASIAGAP 2,379

GLOBALGAP 740(GLOBALGAP協議会HPより 2020年と記載)

自治体版GAP17,437

 

※沖縄県ではASIAGAP4件、内個人の農家としては伊集農園のみとなっています。

長くなりました、ではまたやーさい(また今度)

 

農水省HP

日本GAP協会

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